7月の「今月の本:Book of the Month」は、「人を動かす( How To Win Friends and Influence)」です。
この本の全体的な語彙難易度は、3000語の語彙力で95%、6000語で98%の理解が可能です。
語彙の判定を行っているLexile指標によると、1020という値で、これはネイティブの6〜7年生のレベルです。
このLexile指数はアマゾンにも掲載されており、参考にすることができます。(画像にチェックしました。画像をクリックしてください)
この本も「英語中級者(英検2級〜準1級)向け」だと思います。
語彙に関してですが、「いやぁ~、自分には語彙力がないので難しいかなぁ?」なんてお考えになるのは自然なことです。
実際、話自体は分かりやすいのですが、いわゆる「書き物」に出てくる語彙は、日常生活で使用するものと異なります。ちょっと洒落た単語や、文章の品格を保つために必要とされる単語も多く使用されます。
結果的に、ハードルが高くなってしまうのも無理はありません。
一方これを逆手に取って学習法にしてしまう、という手法をご紹介します。
予め自分の語彙レベルを把握した上で、本に出てくる未知な語彙の一覧を作成し、読書とともに覚えてしまう、という作戦です。
仮に自分の語彙レベルが6000語だとして、そこからちょっと難易度が高い語彙(6000〜8000語)を中心に抽出し、日本語を対応させた単語帳を作成した後、繰り返し記憶を試みます。
単語によっては、多くの意味がある場合もあるので、そこは臨機応変に本文を参照し、どんな意味が適切なのかを決定し、その文ごと覚えてしまえるような単語帳にします。
覚えるべき単語が増えすぎると、やる気に影響してしまうので、思い切って難易度MAXな単語(例えば9000語以上の語彙)は、単語帳からははずしてしまうのも手です。
その後、オーディオブックを聞いたり、読書を繰り返す中で、本の内容だけでなく、単語記憶自体も楽しんでしまおう、との試みです。
この方法は、以前しっかり覚えたはず(-_-;)の単語が、自分が読んでいる興味深い書籍に出てくるので、文脈に合わせて理解、記憶することができ、単純な単語記憶のプロセスにも大きなモチベーションが生まれます。1冊で400語ほどの語彙を一気に増やすことも可能であり、まさに語彙力向上の王道手法なのではないでしょうか。
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